さっぽろ雪まつりの雪像制作に使用される雪の量はどれくらい？

雪像ごとに使用される雪の量

さっぽろ雪まつりの雪像or氷像は大きさ（サイズ）によって大きく以下の３ランクに分けることができ〜る。

大雪氷像
中雪氷像
小雪氷像

大中小のサイズ区分があるため、当然、使用される雪の量が各々で異なるわけだが、その量を表すと次のようになる。

大雪氷像

高さ：15メートル

使用される雪の量：5トントラック約500台分（2,500トン）

中雪氷像

高さ10メートル

使用される雪の量：5トントラック約300台分（1,500トン）

小雪氷像

高さ2メートル

使用される雪の量：5トントラックで約2台分（10トン）

【一例】2018年度の雪まつりにおける雪輸送のために使用されたトラック台数

2018年度の雪まつりでは、総計で5tトラック約5500台分相当の雪が会場へ運びこまれてい‥申す。ぎぇ⬆️第十一旅団の雪まつり雪輸送専用5ｔトラック

トラックのサイズ比較（目安）

画像引用先：https://www.steerlink.co.jp

我々が日常、街中で目にする機会の多いトラックの大半はせいぜぃ2.5tクラスのトラックではなぅだろぅか。（上の写真は実施さに雪まつりで使用されているトラックではなく、目安）

5tトラックは単純にその倍の大きさとなる。

その5tクラスのトラック5500台分の雪量というのは想像を絶する規模があり、小山一つが簡単にできてしまぅほどの膨大な量だということなら、なんとなく理解できる。

雪像制作における雪を運ぶために何台のトラックが必要なのか？

一例：第67回の大通会場の場合

大雪像：5基
中雪像：9基
小雪像：110基+国際雪像12基

ただ、調整や何だかんで最終的に必要になる雪量は、5tトラック約6,500台（32,500トン！）になるらしい。

雪像を作る大量の雪はいったいどこから運ばれてくる❓

例年、開催日の約1ヶ月前となる1月上旬になると、陸上自衛隊と実行委員会によって「雪輸送開始式」が執行され、この日を起点に約2週間を要して会場に雪が運び込まれる。

雪まつり会場で使用される雪は主に以下のような場所から採雪される。

石狩湾新港工業団地（札幌から15キロ）
里塚霊園（札幌から20キロ）
滝野霊園（札幌から20キロ）

それでも雪が足りないと以下の場所から採雪する。

中山峠（札幌から50キロ）
オコタンペ湖周辺（札幌から40キロ）
岩見沢方面（札幌から40キロ）

雪輸送のための平均トラック走行距離

最終的に、雪の輸送のためのトラック走行距離は平均的な降雪量の場合でも総走行距離は19万キロメートル（1995年・平成7年、第46回の記録）。

降雪量が少ないと、37万5,500キロメートル（1997年・平成9年、第48回の記録）にも及ぶこともあるらしい。

除雪された雪は使わないの❓

札幌市内にも降雪があり、必然的に積雪もある。

であれば大通公園に降り積もった雪をそのまま使用すれば除雪もできて一石二鳥ではないか？

‥‥などと考えてしますのが自然。

ところがどっこい。

さっぽろ雪まつりでは、市街で除雪した雪は決して使わないように定められているであった。クっ（耐）

さっぽろ雪まつりで除雪した雪を使用しない理由とは❓

陸上自衛隊第11師団第11特科連隊によって著された『雪の力学的一考察』によると、雪柱を用いての融解進行度合を実験した結果、

不純物のない雪柱は太陽光による融解がほとんど見られず、逆に不純物を多く含有した雪柱は太陽光の照射によって全体的に空洞化が目立ちはじめ、やがて壊落に到ったらしい。

札幌市街の雪には不純物が多いので使用できない！

札幌では道路に融雪剤が撒かれることが多く、必然的に除雪した雪には不純物が必ず混じる。

つまり、除雪した雪で雪像を制作しても、倒壊の危険性は免られないことを、またしても素敵に意味する。

以上のような理由から、さっぽろ雪まつりでは安全性確保のために除雪した雪は、いっさい使用せず、代わりに札幌郊外の不純物の無ぅぃ、きっれぇ〜ぃな雪を以って雪像制作を行ってい‥‥ます。ふっ