富良野神社とは?『北の国から』に登場したロマンス神社の歴史!

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富良野神社とは?『北の国から』に登場したロマンス神社の歴史!

札幌から車で2時間の距離にある「富良野神社」は、フジテレビ系のドラマ『北の国から』シリーズのロケ地として有名な神社です。

北のロケ地めぐりの定番でもある富良野神社は、創祀およそ110年余。今回はそんな富良野神社の歴史と概要、ロケ地になった名シーンを一挙に振り返ります!

※富良野神社へのアクセスは、「札幌駅から富良野神社へのアクセス(行き方)「電車・バス・車」」をご覧ください

富良野神社の歴史《年表付き!》

富良野神社の創建~現在に至るまでの年表

1858年(安政5年) 蝦夷地探検家であった松浦武四郎が、美瑛から十勝越えを行い、途中で富良野盆地を通過。当時原野であった富良野盆地が発見される

1897年(明治31年) 北海道庁が、富良野盆地(当時のフラヌ原野)を福岡県出身の中村千幹、および地元の代議士であった佐々木正蔵に貸下げ。富良野市開拓が始まる

1902年(明治35年) 頭無川の東側、堤防敷地に、開拓の三神を初めてお祀りする

1907年(明治40年) 現在の地にご奉遷

1919年(大正8年) 社格を村社とする

1936年(昭和11年) 現在の社殿を建築

1940年(昭和15年) 郷社に昇格。終戦前に県社への昇格が見えていたものの、終戦を迎えたため社格制度が廃止となる

2001年(平成13年) 創建110周年を迎え、社殿修復、社頭整備が行われる

北海道の中でも、中心部にあたる富良野エリアは、明治時代になって開拓が行われるまでクマとシャケしか生息していなかった原野のように思われがちですが、実はそうではありません。

実は、富良野市内で現在までに確認されている先史時代遺跡は、実に127箇所。

最古のもので、今からおよそ12,000年前の東麓郷1・2遺跡であると言われており、ここからは後期旧石器時代の末期にあたる石器群、そして北海道内では数少ない土器片も見つかっています。

つまり、富良野エリアでは縄文時代からちゃんと人間が生活をしていたことがわかっているのです。寒いのに……

そんな富良野では、明治時代に入ってから北海道庁の方針で開拓が進められ、内地から多くの人が入植するに至りました。

入植といっても、原野であった富良野で権力を振るったのは、札幌農学校(現在の北海道大学)に附属の第八農場、東京帝国大学(現在の東大)が所有する農科大学演習林(現在の北海道演習林)といった、大学の所有する農地や研究地。

そのほかにも大きな資本を持った農場があり、それから、皇室の御料地も帝室林野局が管理しており、こうした大資本農場が広い範囲を占めていました。

資本のない移民たちは、こうした大規模農場から土地を借り受け、小作人として開拓を行う苦しい日々が続いたのです。

富良野に市街地が形成されたのは、1900年(明治33年)頃であったと言われています。

上記のような状況下から、富良野に入植した人たちは心の支えの1つとして、既に1871年(明治4年)に祀られていた北海道神宮(当時の札幌神社)にならい、開拓三神を富良野に勧請したものが、富良野神社です。

富良野神社のご祭神

富良野神社のご祭神は、

  1. 大国魂神(おおくにたまのかみ)
  2. 大己貴神(おおなむちのかみ)
  3. 少彦名神(すくなひこなのかみ)

以上、3柱の神様です。




ドラマ『北の国から』のロケ地として有名に!

富良野は、原野が拡がるノスタルジックな風景から、数々の映画・ドラマのロケ地として使われてきましたが、やはり特に印象に深いのが富良野を舞台とした『北の国から』ではないでしょうか。

『北の国から』は、1981年~1982年にフジテレビ系で放映され、好評を博した連続ドラマです。

この連続ドラマは平均視聴率14.8%。最終回の視聴率は20%を超えていました。

1983年~2002年にかけては、一種の大河ドラマとして、10年の長期計画で物語が描かれています。登場時点で小学4年生と3年生だった、主人公の息子と娘は、10年をかけて立派なお兄さん、お姉さんに成長し、結婚したり妊娠したりと様々な人生ドラマを繰り広げます。

『北の国から』超主要キャスト

『北の国から』のキャストのうち、超主要な3人のキャストをご紹介します。

  • 黒板 五郎:田中邦衛。主人公
  • 黒板 純:吉岡秀隆。五郎の息子。蛍の兄
  • 黒板(笠松) 蛍:中嶋朋子。五郎の娘。純の妹

『北の国から』は長い長いお話ですが、主にはこの3人の存在を理解していれば、すぐにストーリーに入ることができます。

もちろん、富良野神社でのロケにも深く関わっている3人です。

ストーリー開始時点で純は小学4年生、蛍は3年生の子役でした。前述のとおり、1981年から2002年まで、10年以上にわたるストーリー展開がありますが、そのまま彼らが結婚するまで、キャスト変更なしでストーリーが進んでいくのも、視聴者を虜にした1つの要因です。

キャスト変更がない、10年レベルの作品といえば……『渡る世間は鬼ばかり』を思い出した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

『渡鬼』は1990年から2011年まで、連続ドラマとして放映され、こちらも10年を越える大作となっています。

連続ドラマ放映が終了しても、毎年のようにスペシャルドラマが放映され、現状、2018年秋の放映も決定している状態ですので、『北の国から』よりも歴史は長いと言えるでしょう。

とはいえ『北の国から』も、最終的に2005年まで短編のスペシャル番組が放映されるなどして、息長く続いています。

では、話を戻して、『北の国から』で富良野神社が登場したシーンを振り返ってみましょう。

富良野神社が登場した2度の超有名シーン

『北の国から』に富良野神社が登場した有名なシーンは2度あります。

  1. 『北の国から』’98時代
  2. 『北の国から』2002遺言

この2度です。

『北の国から』’98時代では、さきほどご紹介した主人公の娘の蛍が、兄である純の親友、笠松正吉(演:中澤佳仁)と結婚式を挙げました。挙式の場として選ばれたのが、富良野神社です。

本殿での三三九度に多くの人が興奮したことでしょうが、何より主人公の田中邦衛が狂喜乱舞して飲み過ぎ、酔い潰れたシーンは知名度があります。

一方、『北の国から』2002遺言では、のちに純の最終的な彼女となる高村結(演:内田有紀)が富良野神社に参拝する様子が放映されています。

親子愛、純愛を見守る富良野神社で縁結び!

富良野神社の御利益は、

  • 五穀豊穣
  • 商工繁栄
  • 市内平安
  • 家内安全
  • 交通安全
  • 縁結び

であると言われています。

開拓の神様としてお祀りされた富良野神社ですが、やはり市街の発展のためには、順調な縁結びが欠かせない!

ドラマでも親子愛、純愛の舞台となった富良野神社に、ぜひ縁結び祈願に訪れてみてはいかがでしょうか。

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